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二百十日・二百二十日 台風シーズンと暦の知恵

二百十日と二百二十日は、立春から数えてそれぞれ210日目・220日目にあたる雑節です。台風シーズンの到来を告げる暦として、古くから農家を中心に警戒される日でした。先人の経験に基づく暦の知恵を紹介します。

二百十日とは

二百十日(にひゃくとおか)は、立春から数えて210日目の日で、例年9月1日頃にあたります。雑節の一つに数えられ、暦の上で「風の厄日」とされてきました。

二百二十日とは

二百二十日(にひゃくはつか)は、立春から数えて220日目の日で、例年9月11日頃にあたります。二百十日と同様に台風への警戒日とされ、実際には二百十日よりも二百二十日のほうが台風の被害が多いとも言われています。

2026年の日付

2026年は立春が2月4日のため、以下の日付になります。

  • 二百十日: 9月1日(火)
  • 二百二十日: 9月11日(金)

立春を1日目として数えるため、立春の日付によって毎年わずかに変動します。計算の基準となる二十四節気についてはこちらをご覧ください。

台風シーズンとの関連

9月上旬から中旬にかけては、統計的にも台風の接近・上陸が最も多い時期です。二百十日・二百二十日は、先人たちが長年の経験から「この時期は暴風雨に注意すべき」と後世に伝えた暦の知恵にほかなりません。

特に日本列島に接近する台風は、太平洋高気圧の勢力が弱まる9月に進路が本州寄りになる傾向があり、この時期に被害が集中しやすくなります。

統計的な検証

二百十日がピンポイントで台風の特異日であるとは、気象統計上は必ずしも言い切れません。しかし、9月上旬が台風シーズンの中心であることは現代の気象データとも合致しています。暦の日付そのものが正確というよりも、この時期全体に対する注意喚起として優れた仕組みだったと言えるでしょう。

風祭り(風鎮祭)

台風から農作物を守るために、各地で風祭り(風鎮祭)が行われてきました。中でも有名なのが、富山県富山市八尾町で毎年9月1日から3日にかけて行われる「おわら風の盆」です。

胡弓や三味線の音色に合わせて優美に踊るこの祭りは、風を鎮め五穀豊穣を祈る行事として300年以上の歴史があります。全国各地にも風鎮めを目的とした神事や祭礼が残されています。

農業との関係

二百十日・二百二十日の時期は、稲の開花期から実りの時期と重なります。この時期に台風が直撃すると、稲穂が倒れたり花粉が流されたりして、収穫量に甚大な被害が出ます。農家にとっては一年で最も警戒すべき時期であり、だからこそ暦にまで記されてきたのです。

まとめ: 暦の知恵を現代にも活かす

二百十日・二百二十日は、科学的な気象観測がなかった時代に、先人たちが経験から導き出した防災の知恵です。現代では天気予報や台風情報がリアルタイムで得られますが、「この時期は台風に備える」という意識を持つきっかけとして、暦の知恵は今なお価値があります。

日本の暦に刻まれたその他の行事については、年中行事の一覧もあわせてご覧ください。

よくある質問

二百十日は本当に台風が多い?

統計的に台風の特異日とまでは言えませんが、9月上旬は台風シーズンの真っ只中であり、暦の知恵として注意を促す意味があります。