旧暦(太陰太陽暦)とは?仕組みと新暦との違いをわかりやすく解説
カレンダーといえば「1月1日から始まる新暦」が当たり前ですが、かつて日本では月の満ち欠けをもとにした「旧暦」が使われていました。この記事では、旧暦の仕組みや新暦との違いをわかりやすくご紹介します。
旧暦とは?
旧暦(きゅうれき)は、月の満ち欠けの周期(約29.5日)を基準に1か月を定める「太陰暦」に、太陽の動きによる季節のずれを補正する仕組みを加えた「太陰太陽暦」です。日本では明治5年(1872年)まで公式に使われていました。
新月の日を毎月1日とし、満月が15日頃にあたるため、月の形を見れば大まかな日付がわかるのが特徴です。
新暦との違い
現在使われている新暦(グレゴリオ暦)は太陽の動きだけを基準とする「太陽暦」です。主な違いは以下のとおりです。
- 1年の長さ: 新暦は365日(閏年は366日)で固定ですが、旧暦は約354日と短く、季節とのずれを「閏月(うるうづき)」で調整します。
- 月の始まり: 新暦は天文学的な計算で月日を決めますが、旧暦は新月を1日とするため、日付と月の形が連動しています。
- 季節とのずれ: 旧暦の日付は新暦より約1か月遅れることが多く、旧暦の1月1日(旧正月)は新暦の1月21日頃〜2月20日頃にあたります。
閏月とは?
旧暦では1年が約354日のため、そのままでは毎年約11日ずつ季節がずれてしまいます。これを防ぐために、約3年に1度「閏月」を挿入して13か月の年を作ります。たとえば「閏四月」が入ると、その年は四月が2回あることになります。
どの月を閏月にするかは、二十四節気の「中気」が含まれない月を閏月とするルールで決められています。
旧暦が今も息づく場面
旧暦は公式には使われなくなりましたが、日本の文化や行事には今も旧暦の名残が色濃く残っています。
- 旧正月: 中国や東アジア各地で盛大に祝われる「春節」は旧暦の1月1日。日本でも沖縄や一部地域で行事が残っています。
- お盆: 旧暦7月15日が本来のお盆。現在も地域によって新暦7月・8月・旧暦と時期が異なります。
- 十五夜(中秋の名月): 旧暦8月15日の月見は、新暦では毎年日付が変わります。
- 七夕: 本来は旧暦7月7日の行事。仙台の七夕まつりが8月6日〜8日に行われるのは、新暦の日付に1か月を足した「月遅れ」の暦を採用しているためです。
まとめ
旧暦は、月のリズムと季節の移ろいを巧みに組み合わせた先人の知恵が詰まった暦です。現在の新暦とあわせて旧暦の日付を意識することで、日本の行事や季節感をより深く味わうことができます。irodoricaのカレンダーでは旧暦の日付も確認できますので、ぜひ活用してみてください。