会社設立日の決め方 縁起・届出・節税の観点から
会社を設立する際、登記申請日がそのまま会社の設立日になります。せっかくなら縁起の良い日を選びたいと考える経営者は多く、六曜や暦注を参考に設立日を決める方が増えています。この記事では、会社設立日の選び方と考慮すべきポイントを解説します。
会社設立日の基本ルール
会社設立日は、法務局に設立登記申請書を提出した日です。登記が完了した日ではなく、申請した日が設立日になるという点が重要です。ただし、法務局は土日祝日が休業日のため、設立日は平日に限られます。
1月1日を設立日にしたい場合は、元日が祝日であるため通常は選べません。同様に、ゴールデンウィーク中の祝日や年末年始も設立日にすることはできません。希望する日が休業日にあたる場合は、直前の営業日か直後の営業日を選ぶことになります。
オンライン申請を利用する場合も、法務局の営業日でなければ受理されません。申請日を確実に希望日にするためには、事前に書類を完璧に準備しておくことが大切です。
縁起の良い設立日の選び方
会社設立に最も人気のある吉日は、一粒万倍日です。「一粒の種が万倍に実る」という意味を持ち、事業の発展を願う設立日として最適です。月に4~6回あるため、平日と重なる日を見つけやすいのも魅力です。
天赦日は暦の上で最高の吉日とされており、何を始めても成功するとされます。年に5~7回しかありませんが、平日に当たればぜひ選びたい日です。天赦日と一粒万倍日が重なる日は最強の開運日として特に人気があります。
六曜では大安が最も好まれます。終日吉とされるため、申請の時間帯を気にする必要がありません。友引も慶事には良い日とされ、設立日として問題ありません。先勝なら午前中に申請するのが良いでしょう。
金運アップを狙うなら、寅の日や巳の日も候補になります。寅の日は「お金を使っても戻ってくる」、巳の日は「弁財天のご縁日」として金運に良いとされています。
避けたほうが良い日
縁起を気にする場合は、不成就日を避けるのが一般的です。何事も成就しないとされる日で、新しい事業の開始にはふさわしくないとされています。約8日に1回巡ってくるため、一粒万倍日と重なることもあります。その場合は吉の効果が減じるとされます。
仏滅は「物が滅する」という意味があるため、事業の開始には避けられがちです。赤口も午前・午後が凶とされ、正午前後のわずかな時間しか吉がないため、設立日としては不人気です。
ただし、暦注の吉凶はあくまで参考です。実務上の都合(決算期の関係、取引先との契約タイミング)を優先することのほうが重要な場合も多くあります。
設立日を決める実務的な考慮点
縁起以外にも、会社設立日を決める際に考慮すべき実務的なポイントがあります。最も重要なのは決算期との関係です。設立日の属する月が第1期の開始月となるため、消費税の免税期間を最大限活用するには、設立日を月初にするのが有利です。
たとえば3月決算にする場合、4月1日を設立日にすると第1期が丸々12か月になります。4月15日に設立すると第1期は11か月半となり、免税期間が短くなります。資本金1,000万円未満の会社は最大2期(約2年間)消費税が免除されるため、この点は重要です。
また、月末の設立は避けたほうが良いケースがあります。社会保険料は月末時点で在籍している会社に発生するため、月末近くに設立すると、わずかな日数分の保険料が発生します。
記念日やゾロ目の日を設立日にする方もいます。自分の誕生日や結婚記念日、11月11日のようなゾロ目は覚えやすく、対外的にも印象に残りやすいメリットがあります。
設立登記の手続きの流れ
希望する設立日に確実に登記するためには、事前準備が欠かせません。定款の作成と認証、資本金の払い込み、登記申請書類の作成を、設立希望日より前に完了させておく必要があります。
特に定款認証は公証役場で行うため、予約が必要です。繁忙期(年度初めや年末)は予約が取りにくいことがあるため、余裕を持ったスケジュールを組みましょう。
司法書士に依頼する場合は、希望する設立日を早めに伝えておくことが大切です。吉日は人気が集中するため、開業に良い日の情報を事前に確認し、計画的に準備を進めましょう。
まとめ
会社設立日は一粒万倍日・天赦日・大安などの吉日を選ぶと縁起が良いとされます。ただし、決算期や税務上のメリットも考慮して総合的に判断することが大切です。irodoricaの日取り検索で吉日を確認し、不成就日との重なりもチェックして、最適な設立日を見つけてください。
よくある質問
会社設立日を月末にするメリットは?
設立初年度の事業年度を長くでき、法人住民税の均等割を節約できる場合があります。