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土用の丑の日はいつ?うなぎを食べる由来

「土用の丑の日にうなぎを食べる」という風習は広く知られていますが、土用とは何か、なぜうなぎなのかを説明できる方は意外と少ないかもしれません。この記事では、土用の丑の日の仕組みとうなぎの由来を解説します。

土用とは

土用(どよう)は、二十四節気の立春・立夏・立秋・立冬の直前、それぞれ約18日間の期間を指します。つまり、土用は年に4回あります。

  • 春の土用: 立夏の前の約18日間(4月中旬〜5月初旬頃)
  • 夏の土用: 立秋の前の約18日間(7月中旬〜8月初旬頃)
  • 秋の土用: 立冬の前の約18日間(10月中旬〜11月初旬頃)
  • 冬の土用: 立春の前の約18日間(1月中旬〜2月初旬頃)

土用の「土」は五行思想(木・火・土・金・水)に由来します。春は木、夏は火、秋は金、冬は水が支配し、季節の変わり目である約18日間を「土」が支配するという考え方です。

丑の日とは

十二支は年だけでなく日にも割り当てられています。子・丑・寅・卯…と12日周期で巡るため、約18日間の土用の中には丑の日が1回または2回含まれます。2回ある場合は「一の丑」「二の丑」と呼びます。

夏の土用の丑の日の日付

夏の土用は立秋の前の約18日間で、おおむね7月19日頃〜8月6日頃です。この期間中の丑の日が「土用の丑の日」です。

  • 2025年: 7月19日、7月31日(二の丑あり)
  • 2026年: 7月26日
  • 2027年: 7月21日、8月2日(二の丑あり)
  • 2028年: 7月27日

うなぎを食べる由来

土用の丑の日にうなぎを食べる風習には、いくつかの起源説があります。

平賀源内説(最も有名)

江戸時代の蘭学者・平賀源内が、夏に売れ行きが落ちて困っていたうなぎ屋に「本日 丑の日」と書いた看板を出すようアドバイスしたところ大繁盛した、という逸話です。「丑の日に『う』のつく食べ物を食べると夏負けしない」という民間信仰を利用したものとされています。

万葉集の歌

実はうなぎと夏バテの関係はもっと古く、万葉集に大伴家持が「石麻呂に 吾物申す 夏痩に よしといふものぞ 鰻取り食せ」(石麻呂さん、夏痩せには鰻がいいですよ)と詠んだ歌があります。奈良時代にはすでにうなぎの滋養強壮効果が知られていたのです。

「う」のつく食べ物

丑の日に「う」のつく食べ物を食べると元気が出るという言い伝えから、うなぎのほかにも梅干し・うどん・瓜(うり)・牛(うし)肉なども縁起の良い食べ物とされてきました。

夏以外の土用の丑の日

春・秋・冬にも土用の丑の日はありますが、夏ほど注目されることはありません。しかし、近年は一部のうなぎ店やスーパーが「冬の土用の丑の日」や「秋の土用の丑の日」にもうなぎの販売促進を行うようになっています。

冬の土用は節分の直前の時期にあたり、寒さが最も厳しい時期です。栄養価の高いうなぎで体力をつけるのは理にかなっているとも言えます。

土用の期間の風習

土用は「季節の変わり目で体調を崩しやすい時期」とされ、さまざまな言い伝えがあります。

  • 土用の間日(まび): 土用の期間中でも、特定の日は土をいじっても良いとされています。これは土用の間、土の神「土公神(どくじん)」が地上にいるため土を動かしてはならないが、間日には天上に行くので構わないという信仰に基づきます。
  • 土用干し: 梅干しを天日で干す「梅の土用干し」や、虫干しとして衣類や書物を陰干しする風習があります。夏の土用は梅雨明け後の日差しが強い時期にあたるため、干し物に適しています。
  • 土用しじみ: 夏の土用にしじみを食べる風習もあり、「土用しじみは腹薬」ということわざがあります。

まとめ

土用の丑の日は、五行思想の「土用」と十二支の「丑」が重なる日です。うなぎを食べる風習は江戸時代に広まったものですが、夏の滋養強壮という意味では古くからの知恵に根ざしています。年中行事として、季節の変わり目に体を労わる機会として活用してみてはいかがでしょうか。

よくある質問

土用の丑の日は夏だけ?

いいえ、土用は年に4回(春夏秋冬)あり、それぞれに丑の日があります。夏の土用の丑の日だけが有名なのは、うなぎの風習があるためです。