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大暑・小暑・処暑 夏の節気と暑さの関係

小暑、大暑、処暑は、夏の暑さの始まり・ピーク・終わりを表す三つの節気です。日本の蒸し暑い夏と深く結びつくこれらの節気の意味と、暑さとの付き合い方をご紹介します。

小暑(しょうしょ)7月7日頃

小暑は二十四節気の11番目で、太陽黄経が105度に達する日です。「小さな暑さ」という名前の通り、本格的な暑さが始まる頃を意味しています。

小暑の頃、梅雨明けが近づき、蝉が鳴き始めます。七夕(7月7日)とほぼ同じ時期にあたり、夏の風物詩が次々と姿を見せる季節です。暑中見舞いを出し始めるのもこの時期からで、小暑から立秋の前日までが「暑中」にあたります。

気象的には、小暑の頃に梅雨明けする地域が多く、梅雨明けとともに一気に気温が上がります。熱中症のリスクが高まる時期でもあるため、水分補給や適切な冷房の利用が大切です。

大暑(たいしょ)7月22日頃

大暑は二十四節気の12番目で、太陽黄経が120度に達する日です。「大いなる暑さ」の名前通り、一年で最も暑さが厳しい時期にあたります。

大暑の頃は、連日のように猛暑日(最高気温35度以上)が続く地域もあります。打ち水をして涼を取る風習は、この時期の代表的な暑さ対策でした。近年は各地で「打ち水イベント」が開催され、伝統的な涼の取り方が見直されています。

大暑には「土用の丑の日」が含まれることが多く、鰻を食べて精力をつける習慣が定着しています。「土用」とは立秋の前の約18日間を指し、夏の土用は大暑の時期とほぼ重なります。

また、夏祭りや花火大会が各地で催されるのもこの時期です。盆踊りの練習が始まり、地域の絆を深める夏の行事が本格化します。

処暑(しょしょ)8月23日頃

処暑は二十四節気の14番目で、太陽黄経が150度に達する日です。「暑さが止む(処する)頃」という意味で、厳しい暑さが峠を越え、朝晩に涼しさが感じられるようになる時期です。

処暑の頃、台風シーズンが本格化します。「二百十日」(立春から数えて210日目、9月1日頃)も近く、農家にとっては台風への備えが必要な時期でした。防災の日(9月1日)が近いのも偶然ではなく、この時期の自然の脅威を意識したものです。

暑さは徐々に和らぎますが、残暑が厳しい年もあります。それでも空の色は秋めいてきて、赤とんぼが飛び始め、虫の声が聞こえてくるようになります。白露に向けて、季節は確実に秋へと動いていきます。

暑さのピークと節気の関係

興味深いことに、夏至(6月21日頃)は日照時間が最も長い日ですが、最も暑い時期ではありません。地面や海水が太陽熱を蓄積し、気温が最高になるのは大暑の頃(7月下旬〜8月上旬)です。

この約1か月の「遅れ」があるため、小暑・大暑・処暑の方が夏至よりも体感的な「真夏」を表現しています。二十四節気が太陽の位置だけでなく、実際の気候感覚ともよく合っているのは興味深い点です。

夏の節気の旬の食べ物

  • 小暑の頃: 枝豆、とうもろこし、すいか、鱧(はも)
  • 大暑の頃: 鰻、かき氷、桃、ゴーヤ
  • 処暑の頃: 梨、ぶどう、秋刀魚の走り、新米

夏の食材は水分やミネラルが豊富で、暑さに対する自然の知恵が詰まっています。節気の食べ物カレンダーもぜひ参考にしてください。

夏の暑さを乗り切る工夫

小暑から処暑までの約45日間は、日本の夏で最も暑さの厳しい時期です。先人たちは、打ち水や簾(すだれ)、風鈴、行水(ぎょうずい)など、さまざまな方法で涼を取ってきました。

現代ではエアコンが欠かせませんが、伝統的な涼の取り方も見直されています。浴衣で夕涼み、縁側でスイカ、花火を楽しむ。こうした「暑さを楽しむ」姿勢も、日本の夏ならではの知恵かもしれません。

irodoricaの月間カレンダーで節気の日付を確認し、季節の移り変わりを感じてみてはいかがでしょうか。

よくある質問

大暑と処暑の違いは?

大暑は暑さが最も厳しい時期(7月22日頃)、処暑は暑さが峠を越える時期(8月23日頃)を意味します。