立春・立夏・立秋・立冬はいつ?四立の意味と風習
二十四節気のなかでも、四季の始まりを告げる「立春」「立夏」「立秋」「立冬」は「四立(しりゅう)」と呼ばれ、古くから暮らしの節目として大切にされてきました。この記事では、四立それぞれの意味や日付の目安、各地に伝わる風習をご紹介します。
四立とは?
四立とは、二十四節気のうち各季節の始まりにあたる4つの節気の総称です。太陽黄経がそれぞれ315度(立春)、45度(立夏)、135度(立秋)、225度(立冬)に達する日と定められています。
現代の感覚では「立春なのにまだ寒い」と感じることも多いですが、これは二十四節気が太陽の運行に基づく天文学的な区分であるためです。気温の変化には1か月ほどの遅れがあるため、暦の上の季節と体感にはずれが生じます。
立春(りっしゅん)
立春は毎年2月4日頃にあたり、暦の上で春が始まる日です。旧暦では一年の始まりともされ、節分(立春の前日)に豆まきをして邪気を払い、新しい年を迎える準備をしました。
立春を基準にした行事や慣習は数多くあります。「八十八夜」は立春から数えて88日目、「二百十日」は210日目にあたり、いずれも農業の重要な目安です。立春の朝に汲んだ水は「立春大吉水」と呼ばれ、縁起が良いとされてきました。
立春を過ぎると「余寒」と呼ばれる時期に入り、寒中見舞いに代わって「余寒見舞い」を送るのがマナーです。
立夏(りっか)
立夏は毎年5月5日〜6日頃で、暦の上で夏が始まる日です。ちょうど端午の節句の時期と重なり、新緑がまぶしい季節にあたります。
沖縄ではこの頃に梅雨入りすることが多く、本土では過ごしやすい陽気が続きます。農家では田植えの準備が本格化し、「夏も近づく八十八夜」の歌の通り、茶摘みの最盛期を迎えます。
立夏の風習として、一部の地域では「柏餅」や「ちまき」を食べる習慣があります。これは端午の節句と結びついた風習で、子どもの健やかな成長を願う意味が込められています。
立秋(りっしゅう)
立秋は毎年8月7日〜8日頃で、暦の上で秋が始まる日です。実際にはまだ猛暑の真っ只中ですが、立秋を過ぎると「暑中見舞い」は「残暑見舞い」に変わります。
立秋を境に、俳句の世界では「秋」の季語が使われるようになります。「秋立つ」「秋来ぬ」といった表現は、暑さの中にかすかな秋の気配を見出す日本人の繊細な季節感を表しています。
この頃から夕方の風にわずかな涼しさが混じるようになり、ツクツクボウシが鳴き始めるのもこの時期です。空が高く澄んで見えるようになり、入道雲に代わってうろこ雲が現れ始めます。
立冬(りっとう)
立冬は毎年11月7日〜8日頃で、暦の上で冬が始まる日です。木枯らしが吹き始め、北日本では初雪の便りが届く時期です。
立冬の風習として、中国では「餃子を食べる」習慣が広く知られています。日本では特定の食べ物の風習はありませんが、冬支度を始める目安として「こたつ開き」をする家庭も多い時期です。
立冬を過ぎると、日没が急激に早くなり、冬至に向かって日照時間が短くなっていきます。七五三のお参りもこの時期に行われ、秋の深まりから冬への移り変わりを感じる季節です。
四立の日付一覧(2024〜2027年)
四立の日付は太陽の位置で決まるため、年によって1日程度ずれることがあります。
- 2024年: 立春2/4、立夏5/5、立秋8/7、立冬11/7
- 2025年: 立春2/3、立夏5/5、立秋8/7、立冬11/7
- 2026年: 立春2/4、立夏5/5、立秋8/7、立冬11/7
- 2027年: 立春2/4、立夏5/6、立秋8/7、立冬11/7
四立を暮らしに取り入れる
四立は季節の変わり目を意識するよいきっかけです。立春には新しい目標を立て、立夏には夏の計画を考え、立秋には秋の味覚を楽しみ、立冬には冬支度を始める。こうした季節のリズムを暮らしに取り入れることで、日々の生活がより豊かになります。
節気の食べ物カレンダーも参考に、旬の食材を楽しんでみてはいかがでしょうか。irodoricaの月間カレンダーでは、二十四節気の日付を確認できます。
よくある質問
立春なのに寒いのはなぜ?
二十四節気は太陽の位置で決まるため、実際の気温とはずれがあります。立春は「暦の上での春の始まり」であり、実際に暖かくなるのはもう少し先です。