節気の食べ物カレンダー 旬を味わう年間ガイド
二十四節気は農事暦として使われてきた歴史があり、各節気には旬の食材が密接に結びついています。一年を通じて、節気ごとの旬の食べ物と食の風習を巡ってみましょう。
春の節気と食べ物
立春(2月4日頃)
立春の前日は節分。福豆(炒り大豆)を食べるほか、恵方巻きを食べる風習が全国に広まっています。立春の朝に搾った「立春朝搾り」は、日本酒愛好家の間で人気の季節商品です。旬の食材はふきのとう、菜の花、いよかんなど。
雨水(2月19日頃)
雪が雨に変わる頃。わかめやひじきなどの海藻類が旬を迎えます。はまぐりも美味しい時期で、ひな祭り(3月3日)のお吸い物の準備を始める頃です。
啓蟄(3月5日頃)
山菜のシーズンが始まります。ふきのとう、たらの芽、つくしなど、春の苦味を楽しめる食材が出回ります。さわら(鰆)も旬を迎え、西京焼きが絶品です。
春分(3月20日頃)
お彼岸にはぼたもちをお供えします。小豆のこしあんで包むのが春のぼたもち、粒あんで包むのが秋のおはぎとされますが、地域によって異なります。たけのこが出始める時期でもあります。
清明(4月5日頃)
桜の花を使った桜餅や桜茶が楽しめる時期。鯛が産卵前で脂がのり、「桜鯛」として珍重されます。初鰹も出回り始め、たたきや刺身で楽しめます。
穀雨(4月20日頃)
八十八夜が近づき、新茶の季節です。「夏も近づく八十八夜」の歌の通り、この頃の新茶は「一番茶」として最も香りが良いとされます。たけのこ、そら豆、グリーンピースなど、春の豆類も旬のピークです。
夏の節気と食べ物
立夏(5月5日頃)
端午の節句と重なり、柏餅やちまきを食べる風習があります。初夏の食材として、アスパラガス、新玉ねぎ、さやえんどうが美味しい時期。走りの鮎も出回り始めます。
小満(5月21日頃)
さくらんぼやびわなど、初夏の果物が出始めます。あじ(鯵)が旬を迎え、たたきや南蛮漬けで楽しめます。新生姜も出回り始め、甘酢漬けの仕込み時です。
芒種(6月5日頃)
梅仕事の季節です。青梅で梅酒や梅シロップを仕込み、完熟梅で梅干しを漬けます。らっきょうの甘酢漬けもこの時期の定番です。枝豆やとうもろこしが出始めます。
夏至(6月21日頃)
関西ではタコを食べる風習があります。これは稲の根がタコの足のようにしっかり張ることを祈願するもの。香川県では半夏生(夏至の末候)にうどんを食べる風習があります。すいかやメロンが美味しくなる頃です。
小暑(7月7日頃)
七夕にはそうめんを食べる地域が多く、これは中国の故事に由来します。枝豆、とうもろこし、すいかなど、夏の定番食材が勢揃い。鱧(はも)は京都の祇園祭に欠かせない食材です。
大暑(7月22日頃)
土用の丑の日には鰻を食べて精力をつけるのが定番です。かき氷、冷やし中華、冷汁など、暑さをしのぐ料理が人気。桃、ぶどう、ゴーヤも旬を迎えます。
秋の節気と食べ物
立秋(8月7日頃)
まだ暑さは厳しいですが、梨やぶどうなど秋の果物が出始めます。秋刀魚の走りも見られるようになり、秋の味覚の先取りができる時期です。
処暑(8月23日頃)
新米が出回り始める時期。いちじくや梨が旬を迎えます。秋刀魚もいよいよ本格的なシーズンに入り、塩焼きにすだちを添えて食べるのが定番です。
白露(9月7日頃)
十五夜(中秋の名月)には月見団子をお供えします。里芋も供物として欠かせないことから「芋名月」とも。松茸、栗、銀杏など、秋の味覚が本格化します。
秋分(9月23日頃)
お彼岸にはおはぎをお供えします。栗ご飯、秋茄子、きのこ料理など、食卓が秋の彩りで華やかになる時期。戻り鰹も脂がのって「もどり鰹」として人気です。
寒露(10月8日頃)
柿が旬を迎え、干し柿づくりが始まります。さつまいも、きのこ類、鮭なども美味しい時期。新蕎麦も出回り始め、蕎麦好きには嬉しい季節です。
霜降(10月23日頃)
霜降り野菜が甘みを増す時期。ほうれん草、白菜、大根は、霜に当たることで糖度が上がります。りんごやみかんも旬を迎え、果物が豊富な季節です。
冬の節気と食べ物
立冬(11月7日頃)
鍋料理が恋しくなる季節の始まり。白菜、ねぎ、春菊など鍋の具材が旬を迎えます。新酒(しぼりたて)も出回り始め、新米で炊いたご飯と新酒で季節を祝うのも良いでしょう。
小雪(11月22日頃)
みかんの季節が本格化。こたつにみかんは冬の定番です。かぶ、れんこん、ごぼうなど、根菜類が甘みを増す時期。牡蠣のシーズンも始まります。
大雪(12月7日頃)
ブリが旬を迎え、寒ブリとして珍重されます。お歳暮の季節でもあり、年末に向けて食材の準備が始まります。大根、白菜など、冬の代表的な野菜が美味しさのピークです。
冬至(12月22日頃)
かぼちゃ(南瓜)を食べて栄養をつけ、ゆず湯に入って体を温めるのが冬至の定番です。「ん」がつく食べ物(なんきん、れんこん、にんじん、うどんなど)を食べると運気が上がるとされます。
小寒(1月5日頃)
七草がゆ(1月7日)で正月疲れの胃を休めます。鱈(たら)の鍋が美味しい時期。金柑、ゆず、みかんなど、ビタミンCが豊富な柑橘類で風邪予防を。
大寒(1月20日頃)
大寒卵は縁起物。寒の水で仕込む味噌や日本酒は最高品質とされます。ふぐ、あんこうなど、冬の味覚の王者ともいえる食材が旬のピークです。
節気の食を楽しむコツ
二十四節気と旬の食材の関係を知ると、スーパーの売り場を見る目が変わります。約15日ごとに変わる節気のリズムに合わせて献立を考えれば、自然と旬の食材を取り入れた食生活になります。
旬の食材は栄養価が高く、味も良く、価格も手頃になる傾向があります。「安い・美味い・体に良い」の三拍子が揃うのが旬の食材の魅力です。二十四節気を意識した食生活で、季節の恵みを存分に楽しんでください。irodoricaの月間カレンダーで次の節気を確認し、旬の食材探しを始めてみてはいかがでしょうか。
よくある質問
二十四節気と旬の食べ物は関係がある?
はい、二十四節気は農事暦として使われてきたため、各節気と旬の食材は密接に結びついています。