日本の祝日一覧 由来と意味を全部解説
日本には現在16日の「国民の祝日」があります。それぞれの祝日には法律で定められた趣旨があり、長い歴史の中で制定・改正されてきました。ここではすべての祝日の由来と意味を月ごとに解説します。
1月の祝日
元日(1月1日)
「年のはじめを祝う」日です。古来より正月は一年で最も重要な節目とされ、初詣・おせち料理・お年玉など多くの風習が結びついています。明治以前は旧暦の正月を祝っていましたが、改暦後は新暦1月1日が元日となりました。1月の行事として七草粥や鏡開きとともに正月文化を形作っています。
成人の日(1月第2月曜日)
「おとなになったことを自覚し、みずから生き抜こうとする青年を祝いはげます」日です。もとは1月15日の小正月に行われていましたが、2000年のハッピーマンデー制度で1月第2月曜日に変更されました。2022年に成年年齢が18歳に引き下げられましたが、式典は20歳を対象に「二十歳のつどい」として続ける自治体が多数です。
2月の祝日
建国記念の日(2月11日)
「建国をしのび、国を愛する心を養う」日です。『日本書紀』に記された神武天皇の即位日(旧暦1月1日)を新暦に換算した日付に由来します。戦前は「紀元節」として祝われ、戦後1966年に「建国記念の日」として復活しました。「の」が入るのは、建国された事実を記念するのではなく「建国をしのぶ」という趣旨を強調するためです。
天皇誕生日(2月23日)
「天皇の誕生日を祝う」日です。今上天皇(徳仁天皇)の誕生日にあたり、2020年から施行されました。天皇誕生日は在位する天皇によって日付が変わり、昭和天皇の4月29日(現・昭和の日)、上皇の12月23日に続くものです。
3月の祝日
春分の日(3月20日頃)
「自然をたたえ、生物をいつくしむ」日です。二十四節気の春分にあたり、昼と夜の長さがほぼ等しくなります。日付は天文学的な計算で毎年決まり、前年2月に官報で告示されます。お彼岸の中日でもあり、お墓参りをする方が多い日です。
4月〜5月の祝日
昭和の日(4月29日)
「激動の日々を経て、復興を遂げた昭和の時代を顧み、国の将来に思いをいたす」日です。昭和天皇の誕生日で、崩御後は「みどりの日」として存続し、2007年に「昭和の日」に改称されました。ゴールデンウィークの始まりを告げる祝日でもあります。
憲法記念日(5月3日)
「日本国憲法の施行を記念し、国の成長を期する」日です。1947年5月3日の日本国憲法施行を記念して制定されました。
みどりの日(5月4日)
「自然に親しむとともにその恩恵に感謝し、豊かな心をはぐくむ」日です。もともとは4月29日がみどりの日でしたが、2007年に5月4日へ移動しました。それ以前の5月4日は国民の休日として休みでした。
こどもの日(5月5日)
「こどもの人格を重んじ、こどもの幸福をはかるとともに、母に感謝する」日です。五節句の端午の節句に由来し、鯉のぼり・五月人形・柏餅などの風習があります。こどもだけでなく「母に感謝する」趣旨も含まれているのが特徴です。
7月〜9月の祝日
海の日(7月第3月曜日)
「海の恩恵に感謝するとともに、海洋国日本の繁栄を願う」日です。1996年に制定された比較的新しい祝日で、もとは7月20日(明治天皇が東北巡幸から船で横浜港に帰着した日)でしたが、2003年からハッピーマンデー制度で7月第3月曜日になりました。
山の日(8月11日)
「山に親しむ機会を得て、山の恩恵に感謝する」日です。2016年に施行された最も新しい祝日です。お盆休みと連続させやすい日付として8月11日が選ばれました。
敬老の日(9月第3月曜日)
「多年にわたり社会につくしてきた老人を敬愛し、長寿を祝う」日です。兵庫県多可郡の「としよりの日」運動が全国に広まったのが起源です。シルバーウィークの構成要素でもあり、秋分の日との位置関係で大型連休になることがあります。
秋分の日(9月22日頃)
「祖先をうやまい、なくなった人々をしのぶ」日です。春分の日と同様に天文学的計算で日付が決まります。秋のお彼岸の中日にあたり、お墓参りの日として定着しています。
10月〜11月の祝日
スポーツの日(10月第2月曜日)
「スポーツを楽しみ、他者を尊重する精神を培うとともに、健康で活力ある社会の実現を願う」日です。1964年東京オリンピックの開会式が行われた10月10日を記念して「体育の日」として制定され、2020年に「スポーツの日」に改称されました。
文化の日(11月3日)
「自由と平和を愛し、文化をすすめる」日です。1946年11月3日の日本国憲法公布を記念しています。この日は文化勲章の親授式が行われるほか、博物館や美術館の無料開放なども行われます。戦前は明治天皇の誕生日「明治節」でした。
勤労感謝の日(11月23日)
「勤労をたっとび、生産を祝い、国民たがいに感謝しあう」日です。古くからの宮中行事「新嘗祭(にいなめさい)」に由来し、天皇がその年の新穀を神に供え、自らも食する祭儀の日でした。
祝日に関する制度
ハッピーマンデー制度
3連休を増やして余暇を充実させる目的で、成人の日・海の日・敬老の日・スポーツの日を特定の月曜日に移動する制度です。2000年と2003年の2段階で導入されました。
振替休日と国民の休日
祝日が日曜日と重なった場合、翌日以降の最も近い平日が振替休日になります。また、2つの祝日に挟まれた平日は「国民の休日」として休みになります。これらの仕組みがゴールデンウィークやシルバーウィークの大型連休を生み出します。
まとめ
日本の祝日は単なる休日ではなく、それぞれに歴史や意味が込められています。自然への感謝、先人への敬意、子どもの成長への願いなど、祝日の趣旨を知ることで、休日の過ごし方もより豊かなものになるでしょう。カレンダーを見るたびに、その日に込められた思いに目を向けてみてはいかがでしょうか。
よくある質問
日本の祝日は全部で何日?
現在、国民の祝日は年間16日です。これにハッピーマンデー制度による3連休化が加わります。